
今日のお題は「人を育てる」ということに焦点を絞ってお話したいと思います。Rukaはカウンセリング業務を行っていますが、これは「人を育てること」だと思っています。ですから、カウンセリングをするときには、ただ、直面した問題をなんらかのスキルで乗り越えるすべを教えるのではなく、その方の先の生涯を見据えた援助を心がけています。
人には、もともと自分で立とうとする力があります。自らが学ぼうとする力があります。病気になってもそれを治そうとする力をすでに持っているというのが前提の支援です。生活を送るに当たってのさまざまな問題は、その成長しようとする力、治そうとする力にかかる圧力だと考えます。その圧力はストレッサーと呼びます。「ストレスがたまって・・・」とよく言いますが、ストレスというのは、圧力のかかった状態を表現する言葉です。ストレレッサーとは、ストレスにある状態を引き起こすもののことを言います。Rukaのカウンセリングでは、その圧力をうまく交わすことが次はひとりでできるようになることを目指します。今回転んだことを契機に、立ち上がりの練習をするのです。人は改心して変われるといっても、なかなか長年積み上げてきてできた考え方や行動の習慣や癖を捨てることはできません。ですから、そのひとを取り巻く環境と言うのはなかなか変化しませんし、転ぶときは、また似たようなところで転ぶのです。その悪循環を断ち切ることもRukaは大切なことだと考えています。
それには、まず、客観的に自分を知ることです。次に、人には物事に対する姿勢・考え方の癖と言うものがあり、それが今ある環境を作り出していると考えます。ですから、似たような状況と言うのは、今回上手にクリアーできたとしても、また同じような状況を自らが作ってしまいます。それが俗に言うカルマと言うものなのだといえます。これは、運命論的に語られることが多いですが、結局のところ、今の自分の考え方や行動の癖が引き起こす輪廻なのです。カウンセリングでおこなう支援は、また同じようなストレッサーが自分の上にのしかかってきたとき、今回の成功体験をもとに、次に転んだときに自力で立ち上がれるようにすることです。あれやこれや困難を乗り越えるスキルを与えただけでは、取り巻く環境も変化しませんし、次に転んだときに、「また転んでしまった。」という敗北感しか残りません。人は困難なことに出会ったときにそれに意味を持たせようとします。意味があるからこそ乗り越えようと頑張れるのだと思います。しかし、その意味を考えるというのは、ただの現実逃避にほかならないことがほとんどです。時には現実逃避も大切なことだと思います。けれど、いつかは、問題と前面対決しなければならないときがやってきます。
「腑に落ちる」という気づきの感覚を得ると人は成長します。知識やスキルと言うものは、聞いただけでは会得できません。自分の中で噛み砕けて始めて作用するのだと思います。その気づきを大事にしながら、ひとりで起き上がれる経験を積むことで、最終的にはいわゆるカルマの輪廻を断ち切り、その方が伸びようとする方向にすくすくと育っていけるように支援するのがRukaのカウンセリングのあり方だと思っています。

